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時計の針がカチカチと音をたてている。
私には子守唄にしか聞こえない。
「もう限界なんで、私から代弁したいと思います。
良い曲が書けるまで、仕事には戻りません、以上」
「代弁になってなくね?」
高村先輩が言った。
「・・・代弁って何?」
私は先輩に聞く。
「知らないなら言うなよ」
「どうでもいいや。
皆さんに言います。
自分の言いたいことも、思ってることも、口に出さなきゃ伝わりません!」
そう言うと、私は先生の足を枕に横になった。
「思考回路停止・・・おやすみなさい」
そう言って私は目を閉じた。
それからどうなったかなんて分からない。
夢も見ないほど熟睡して、気持の良い朝を迎えた。
伸びをして、辺りを見回した。
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