鈍感

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トイレに行き、戻る途中で声をかけられる。 カラオケの店員さん。 髪の毛の長い、綺麗系の女性。 「5号室の人でしょ?」 「・・・はあ」 「男の子二人、凄い歌上手いねえ、びっくりしちゃった」 「・・・はあ」 「背の高い方の子、彼女居るの?」 ・・・赤塚先輩の事・・・ 「はい・・・」 「残念だー・・・じゃあ、もう一人の方は?」 なに、この人・・・。 「二人とも駄目です!」 私は部屋に帰ろうとする。 「ちょっと待って! 今日だけ、一日だけで良いからさ、どっちか貸して?」 「・・・先輩は物じゃないです」 「先輩か・・・もしかして、友達の彼の友達を好きになっちゃったとか?」 「・・・は?」 この人は、なんなんですか? 「無理だから諦めた方がいいよ」 髪の毛をかき上げる女性。 なんか、また厄介なことになってる気がする・・・。
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