鈍感

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先輩の怒る顔が目に浮ぶ。 「何処に泊まってるの?」 私は首を振って答えを拒否する。 走って逃げようか? いや、まだ走れる状態じゃないし、頑張ってもすぐに捕まるだろう。 ・・・どうしよう。 「どうかしたの?」 その声は赤塚先輩。 いや、今はまずいです!! 「せ、先輩、今、無理、戻って、部屋」 片言の言葉しか出ない。 先輩を押して、遠ざける。 先輩が、何度か振り返りながら部屋に帰って行った。 なんとか危機を脱出。 「やっぱり良い男だね」 「今、仕事中じゃないんですか?」 「見て分かるでしょ?」 開き直りってやつ? 今は、ため息しか出ません。
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