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私は沈黙が続く中、畳に視線を向ける。
閉じられたパソコン。
気まずい空気。
目つきの悪い二人。
「辛いなら寝ろよ」
先生が言うけど、喧嘩になったら困るから拒否。
先輩がいつもの先輩じゃないから、いつ何が起こるか分からないもん。
瞬きをすると、目が熱い。
熱があると、実感できた。
でも、今日は寝ない!
そう決めたんだ。
・・・・・。
だけど、人っておかしなもので、熱があるって分かると、辛くなってくる。
体がだるくて、痛くて・・・。
体育座りをして、膝におでこを付けて目を閉じる。
先生の動く気配がして、首筋が触られた。
「熱上がってんだろ」
先生に怒られる。
分かってるもん。
でも、ここから動かない!
「話が終わるまで動かない!」
そう言った。
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