鈍感

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誰かの話し声がする。 目を開けると、和美と赤塚先輩が居た。 外はもう暗い。 長い間寝ていたみたい。 「あ、ゆめ起きた」 私が起き上がると、先輩がペットボトルを渡してくれた。 「翔さんから」 あ、なるほど。 のどが渇いていたから喜んで飲む。 「今何時?」 「9時過ぎ」 「もうそんな時間!?」 そんなに寝てたんだ。 「そうだ、ゆめ! あんた、先輩に告白されたんだって?」 「・・・・はぁ!?」 和美がおかしな事言ってる。 「とぼけても無駄」 「いやいや、あれは先輩に何か考えがあって口にしただけで、告白とかじゃないでしょ」 「っ・・・・バカ!!!」 和美が大声を出した。 「あんたはなんてバカなの?」 「そんなにバカバカ連呼しなくても・・・」 「本気でそう思ってる?」 赤塚先輩にまで聞かれる。 待って!! あれは、本気だったの? 私は固まった。
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