鈍感

27/27

1095人が本棚に入れています
本棚に追加
/988ページ
「・・・マジですか?」 私は二人の顔を見た。 「嘘で告白する人が居ると思う?」 和美が睨んでいる。 「だって、だって・・・」 先輩が私を好きなんて。 信じられない。 「光輝、可哀想・・・」 赤塚先輩がため息をついた。 本当なんだ・・・。 「ゆめのバカ、アホ、鈍感女!!」 「そこまで言わなくても・・」 「全然気付いてないって、本当に凄い」 「赤塚先輩は知ってたんですか?」 「そりゃあ、ねえ」 知らなかったのは、私だけだったんだ。 私が先生を好きだって知って、先輩は傷ついたよね。 こんな状況に居る先輩は、きっと辛いよね・・・ 私、何やってるんだろう・・・ どうしよう。 先輩になんて言ったらいいのだろう。 私は自分の事ばっかりしか考えていなかった。 本当にバカでアホで鈍感だ・・・ いや、最低だ!!
/988ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1095人が本棚に入れています
本棚に追加