大嫌い

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目を開けると、白い天井が見える。 そして、消毒液の臭い。 ここは、病院。 隣には高村先輩の姿。 あれ? 「ここ、どこ?」 「病院だけど」 それは分かる。 だけど分からない。 旅行中だったよね? それとも、夢だった? 担任の先生が家まで送ってくれるんだっけ? 「ここどこ?」 「・・・病院だって。 ほんと、大丈夫か?」 「・・・うん」 あ・・・。 目に入った物があった。 腕に点滴が刺さってる。 ってことは、温泉は夢じゃないって事で・・・。 私は問題ばっかり起こしてて、またまた迷惑をかけたって事だよね。 私は点滴に手を伸ばす。 これを抜いて、早く帰らなきゃ。 「おい、何やってんだよ」 先輩が慌てて私を止めた。
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