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先輩に腕を掴まれて立たされる。
「高村!?」
先生の手が離れる。
「こいつ熱あるし、向こう連れてく」
先輩がそう言った。
何かされるわけじゃなかったんだ。
「話聞いてた?
俺らの仲間に手を出して追い込んで殺した、人殺しだぞ!?
分かってんのかよ?」
「圭太さんはこいつの何を知ってて言ってます?
はっきり言わせてもらうと、こいつそんな事出来るほど、器用じゃない」
先輩はリーダーにそう言うと、隣の部屋に入る。
窓際の布団の上に座らされた。
「変な事考えてんじゃねえぞ」
先輩が言った。
「私・・・人殺しなんだよ」
目から涙が溢れる。
「あの話、本当なのか?」
「あの人が居なくなったのは本当の話でしょ。
わかんないよ・・・」
頭の中が混乱する。
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