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午後になり、病院で薬をもらって再び旅館に戻る。
今日は血液検査までされて、元気など出ない。
注射は大嫌い。
だから、大人しく布団に入り、天井とにらめっこ。
病院知らずの私が、こんなに何回も病院のお世話になるなんて思ってもいなかった。
「夢叶、クッキー食べるか？」
「いらない」
「飲み物は？」
「いらない」
隣の部屋から声をかけられるけど、今は何もいらない。
「具合い悪いのか？」
先生が来る。
「ちょっと寝たいだけ」
隣に座った先生の手がおでこに触れる。
「駄目そうなら言えよ」
「うん」
先生は隣の部屋に戻り、私はそのまま目を閉じた。
あれから、メンバーの誰とも会っていない。
私が拒否しているから。
あれからどうなったのかも聞いていない。
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