家族

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夕食の時間になると、襖を閉じてもらい、一人でお粥を食べる。 先生達は仕事の話しをしながら夕食を食べる。 先輩は早く食べ終えて、私のところに来てくれる。 これがあの日からの日課。 先輩が居てくれて、本当に良かったと思う。 和美は、心配して毎日メールをくれる。 暴露大会から、メールの回数がが増えた。 そして今日も、和美からのメール。 [今からそっちに行く] ・・・今から? 明日学校もあるのに、どうしたのだろう。 何かあったのかもしれない。 先輩の隣で、和美に電話をする。 いつものテンションじゃない、暗い和美。 「どうした? なんかあったの?」 凄く心配になって、早口になる。 「今、ゆめに会いたい」 絶対に何かあった!! そう確信した。 「うん、駅に何時につく? 迎えに行く」 「何言ってんの?」 先輩が横槍を入れてくるけど、関係ない。 私は駅で会う約束をして、電話を切った。
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