家族

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「お金いくらなら来たい?」 先生は女性達に聞き始めた。 「曲数によるけど」 「全く決めてないし、メンバーに聞いてないしな~。 無料は無理だろうな・・・」 「思いつきで言って、メンバーさんが断ってきたらどうするの?」 「・・・断らせない!!」 先生らしい答えだと思った。 到着を知らせるアナウンスが流れる。 「じゃあ、明後日の三時に海岸で、背の高い二人のイケメンを探してみて」 先生が言った。 「必死に探す!!」 「あいつら目立つから、必死にならなくても見つかると思うんだ」 私は立ち上がり、改札の前に立った。 和美の姿を見つけて名前を呼ぶと、和美が走ってくる。 改札を通ると、私に抱き付いてきた。 私は強く抱き締めてあげる。 「もう大丈夫だよ」 泣いている和美にそう言った。 「とりあえず外に出よう」 先生に言われ、近くの公園に移動した。 先生は二人を置いて、どこかに行ってしまった。
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