家族

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「・・・・ってことで、みんなよろしく!! 成功させましょう!!」 先生がそう締めくくった。 「「「はい」」」 一時間のミーティングが終了。 「夢叶も、よろしくね」 先生が隣の私に言う。 「強制参加? 問題起きるかもよ?」 「大丈夫! みんなで作るもんだから、絶対に成功させる!!」 先生がリーダーみたいに思える。 頼もしい。 先生の目がキラキラしてる。 スランプ脱出の鍵になれば良いなって思った。 だから、 「迷惑かけない程度に手伝いするね」 って、先生に言った。 「頼りにしてる!」 そう言って笑っている。 「これさ、シークレットライブの裏側!みたいに、特集できたら面白いね。 ファンの子とか喜びそうじゃない?」 先生に言ってみた。 「裏側なんてめったに見れないし、ライブの内容だけじゃなくて、なんかわかんないけど、他のファンの子が求める物を見せるというか、教えてあげるの」 「なあ」 リーダーさんが声をかけてきた。 「・・・なんですか?」 「それ、面白い!!」 笑顔、初めて見たかも。 思ってもいない答えに、何も言えなくなった。 「もうちょっと案ほしい」 リーダーさんがリーダーの顔になっている。 でも、 「先輩タッチ!! 何か良い案プリーズ!!」 と、高村先輩に助けを求める。 「・・・は!? いきなり俺に話しを振るな!」 「頭良いんでしょ」 「お前バカだろ! 自分で言ったんなら、自分で考えろ!」 ですよね・・・ 仕方なく、無い頭をフル回転させる。
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