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先輩の許しを得ると、先生が言った。
「この食事風景、写真撮るか？」
「俺撮ります？」
高村先輩がヤスさんからカメラを受取った。
「広人さん、食いすぎです。
圭太さんは向こうに場所を移動してください」
先輩が指示を出す。
なるほど、リーダーさんが圭太さんで、もう一人が広人さん。
やっと名前を把握した。
私は先輩の隣で撮影風景を凝視していた。
「笑ってくださいよ」
先輩が困っている。
みんなの表情が硬い。
「先輩の得意の一人漫談で和ませれば？」
「・・・得意って、俺、いつ一人漫談した？」
先輩の突っ込みに、笑顔で答える。
「頑張れカメラマン！！」
「じゃあタッチ」
「自分で言ったんなら、自分で考えてください！！」
さっき言われた事をそのまま返した。
ため息の先輩に、勝ちを確信した。
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