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朝食の後、先生達が出かけた。
私は薬を飲んで、お風呂の準備。
すると、襖が閉まる音がした。
振り向くと、高村先輩が居た。
「話するぞ」
って、座りこんできた。
なんとなく、内容は分かる。
私は先輩と向き合った。
「誰と何があった?」
先輩の真剣な眼差しに見つめられる。
「話すと長くなります」
「いくらでも」
先輩はそう言った。
「簡単に言っても良い?」
先輩は私から視線を逸らそうとはしない。
「和美にちょっとあって、家に帰り辛いから、私の家で一緒に住もうって言ったの。
それで、赤塚先輩ともちょっとあって、別れの危機で。
でも、二人に別れてほしくなくて、先輩にお願いしたの。
そしたら、和美に近づくなって言われて・・・いろいろ考えちゃって」
「なるほどね」
「というわけで、お風呂行ってきます」
「まだ話し終わってないけど」
先輩はまだ許してくれないみたいです。
「和美ちゃんにとって、今一番大切なのは何だと思う?」
先輩が質問をしてくる。
和美に一番大切なもの。
私は悩んだ。
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