危険人物

6/24
前へ
/988ページ
次へ
襖が開く。 「あれ・・・お邪魔だった・・・かし・・・ら?」 和美だった。 「いや、もう説教終わったからいいよ」 高村先輩が立ち上がった。 「説教してたの?」 「そ、学習能力が無さ過ぎるからお説教!」 「ようするに、ゆめはバカってことか」 「はっきり言うな!!」 和美に突っ込みをいれる。 私はズカズカ音をたてて歩く。 「お風呂行ってくる!」 そう言い残し、露天風呂に出た。 何日ぶりのお風呂だろう。 汚れを流し、ゆっくりお湯に浸かる。 「ふ~~~っ」 気持ち良い!!! お風呂って、こんなに気持ち良かったっけ? そう思わずにはいられない。 絶景を見ながら、ボーっとしていた。 私はバカでアホで鈍感で、全く学習能力の無い女。 一人になって、再び考え事をしてしまう。 時間も忘れて、お風呂に入っていることも忘れて・・・
/988ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1095人が本棚に入れています
本棚に追加