危険人物

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気づくのが遅すぎた!! 頭から湯気が出ているんじゃないかってくらい、良い感じに茹で上がった。 フラフラのグルグル。 お湯から出て、床にうつ伏せで寝転ぶ。 「み・・・水・・・ぅ」 枯れそうな花の気持ちが分かった気がした。 誰か・・・のぼせた私に水を・・・ください・・・ 恵みの雨を・・・ 壊れかけの私。 熱いし気持ち悪い。 「うぅ・・・」 意識がはっきりしない状態で、唸るだけしかできない。 「ゆめ!?」 和美の声。 「先輩!ゆめが!!」 ガタンと音がした後、先輩の怒る声が。 「っのバカが!!」 すいません。 それよりも、早く水をください・・・
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