危険人物

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長い話が終わると、高村先輩が私の耳元で言った。 「マネージャーに気をつけろ」 私は頷いた。 「何か言われても、気にするんじゃねぇぞ」 「いや・・・無理かも・・・」 あの目は強烈だったもん。 「あー、なに二人でコソコソ話してんですか!?」 くりちゃんが来る。 「エロい話」 「そう、先輩は変態なので」 先輩に話しを合わせたはずが、 「誰が変態だって?」 先輩のスイッチに触れたらしい。 「・・・なんの話ですか?」 何も無かったように振舞う。 「誰が変態だって?」 「・・・空耳です」 「ふーーん、そう」 先輩の目を見るのが怖い。 たぶん、いや・・・きっと、ブラック高村がここに居る。 「先輩、変態だったんだ」 和美が話しに入って来た。 「おい、後で覚えとけよ!?」 先輩が言った。 先輩を恐る恐る見ると・・・ ヒィーーーーーー!!! ブラックじゃない、デビル高村がこっちを見ていた。
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