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「翔さん、何言ったんすか？」
先輩が二人に聞く。
「俺よりかっこいい二人が居るって」
「裕太はともかく、俺は違うっしょ」
と、先輩が否定する。
「やっぱり、中身も大事だけど、外見も大事だよ」
優子さんがボソッと言った。
オイオイ！
心の中でつっこんだ。
「あ、そうだ」
先輩は思い付いたように言った。
「和美ちゃん、すげえ心配してたから、連絡してやって」
携帯の電源を切ったままだったことを思い出した。
涙を拭って、携帯の電源を入れる。
メールの確認をしようとすると、携帯が鳴った。
ディスプレーには、もちろん和美の文字。
通話ボタンを押すと、和美の怒鳴り声が聞こえた。
「こら、ゆめーーー！！！
なんで電源切ってたの！？」
「ご、ごめん」
あまりの勢いに、涙も止まった。
携帯を当てていた耳が痛い。
もー！！と、和美の怒る声がしている。
相当ご立腹の様子。
私は、人を怒らせる天才らしい。
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