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「何ですか?」
私の眉間にしわが寄る。
「この状態で俺らにどうしろって言うんだよ」
圭太さんの指差す方には先生。
「知らないし!
自分達で何とかしてください」
「できたら苦労しないんだよ」
「なんと言われようが、私は戻りません」
「そこを何とか・・・」
ヤスさんにも言われる。
「じゃあ、戻ります。
だけど・・・どうなろうと、私は何もする気はないです」
「それじゃ意味無いだろ」
圭太さんが言った。
私は再び笑顔で返事をする。
「圭太さん」
先輩が指を向けた先には、奈美さん達。
「・・・あの二人が一緒に行くなら、どうする?」
圭太さんが聞いてきた。
「喜んで帰る」
私はそう言った。
圭太さんはため息をついてから、
「分かった」
そう一言だけ言った。
これで奈美さん達に、今日チケットを渡せる。
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