1095人が本棚に入れています
本棚に追加
みんなの視線が私に集まる。
「あ、続けてください」
副社長さんに言って、空になったグラスに再びお茶を注ぐ。
「何を考えている?!」
副社長さんの質問。
顔が般若に見える。
「何って・・・話し長いなくらいしか思ってないけど」
それを聞いた副社長さんの顔。
どんどん赤くなる。
お湯に入れたカニみたい。
副社長さんが、いきなりテーブルに力強く拳を叩きつけた。
「危なっっ、ちょっと!!
お茶こぼれたらどうするんですか?」
私は文句をぶつける。
しかし、和美が私の服を引っ張り、首を横に振っている。
あれ、間違った?
「テーブルが壊れたらどうするんですか?」
再び副社長さんに文句をぶつける。
すると、再び和美が首を振った。
これも違うらしい。
何かが違うみたい。
最初のコメントを投稿しよう!