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私はヤスさんと距離を置く。 しかし、ヤスさんはすぐに私の前にやってくる。 そして、私の手を両手で握ってきた。 目がキラキラしていて、尻尾を振っているみたい。 この犬みたいな人をどうにかしてよ・・・ 私は和美に視線を向けると、笑いながら見ている。 「夢叶ちゃん、いや夢叶さん、いや夢叶様!!! 私を弟子にして下さい!!」 ヤスさんが言った。 「は!?」 ヤスさんは私の手をブンブン振っている。 「翔と副社長を大人しくさせられるのは、社長とあなたしか居ません! ぜひ、私を弟子にしてください」 困った!!! 手を離してくれる気は無い様子。 「ゆめちゃん困ってるから、もうやめたほうがいいと思います」 救世主、栗原誠! しかし、目の前の人は、まだ尻尾を振っている。 「いつまでも触ってんじゃねえよ」 先生の低い声。 先生を見ると、ヤスさんをめちゃめちゃ睨んでいた。 ヤスさんは、やっと離れてくれた。 先生ありがとう。
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