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和美の方を見る。
ちゃんと隣に赤塚先輩が座っている。
その逆隣には、奈美さんと優子さん。
そこはお膳が4つの席。
赤塚先輩と話しをしている和美に目が行ってしまう。
「そんなに心配?」
先輩が気付いたらしく、そう聞いてきた。
「・・・うん」
「たぶん、大丈夫だと思うよ」
先輩が優しい口調で言った。
「なんで、そう思うの?」
「そう思うしかないだろ。
あの二人のことは、二人にしか分からない」
先輩の言っていることは正しいかもしれない。
でも、何か出来ないのかな?
「下手に動いて失敗するより、二人にまかせよう」
先輩の意見に従うことにした。
私は、目だけを動かしてみんなの様子を見る。
くりちゃんが、圭太さんと広人さんにからかわれていたり、谷さんが痛そうにしながら食事をしていたり。
そして、最後に先生を見る。
「なんでしょう?」
さっきから、痛いくらいの視線を感じていたんだよね。
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