事実

6/20
前へ
/988ページ
次へ
「谷さんが、あの人のお兄さんか・・・」 そりゃ、本当の事を知らないなら、私を恨むよね。 谷さんの行動に納得だ。 でも、誤解を解くのは嫌だ。 私の過去を話すなんて無理! 一生悪者でいる覚悟をした。 「よし、もう寝る!!」 「却下!!! あの二人、どうするの?」 先輩が奈美さん達を見る。 「先生、チケットお願いします。 後は・・・先輩が何とかしてください」 「却下って言ったら却下!!」 「先輩のわからず屋!!」 「いい度胸してるじゃん」 先輩の口元が上がる。 出た、ブラック高村!! 「先生、場所交換しよっか」 「しない」 「なんでー?」 「俺も高村の意見に賛成」 先生にも見捨てられた・・・。 「チケット誰が持ってるの?」 私の機嫌が悪くなる。 「俺!」 先生が言った。 「だったら、それください」 私は先生に手を出す。
/988ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1095人が本棚に入れています
本棚に追加