事実

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「よし、今日はもう満足した! 恩返しも出来たから寝る!!」 「満足したなら、もっと食え」 先生に言われる。 「えーーー、ヤダ!」 「ヤダじゃない」 口を尖らせてみるけど、駄目らしい。 先輩に箸を持たされる。 私の前に居る4人の目は、私を見ている。 「食べるから見ないで」 私がそう言うと、先輩は赤塚先輩の所に行ってくれた。 先生は、奈美さんと優子さんと話を始める。 私はブツブツと文句を言いながら、料理を口にした。 少し食べると、睡魔が襲ってきた。 体もダルイし、眠さも限界なんだと思う。 箸をくわえたまま、下を向いて目を閉じる。 「おーい、夢叶ちゃーん」 それに気付いたのか、奈美さんが私を呼んだ。 一旦目を開けるが、再び瞼が落ちてくる。 眠い眠い眠い・・・ 睡魔と闘っていると、目の前に水が差し出された。 「もう分かったから、薬飲んで下行くぞ」 先生が言った。 「一人で行ける」 薬を飲んで、3人におやすみなさいを伝えて部屋に戻ると、深い眠りについた。
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