事実

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ステージから目が離せない。 だから、ペンも動かない。 リハーサルだって分かっているのに・・・ 曲も歌も分からないけど、ただ一つ分かることがある。 やっぱり、この4人は凄い!! それだけは分かる。 短く感じたリハーサルが終わり、楽屋に集まる。 メンバーのみんなは、メイクや着替えがあるので、私達は一旦隣の楽屋に集まる。 高村先輩は、ステージや客席など、いろいろな角度から撮影していたので、ここでようやく合流した。 また少ししたら、隣の楽屋に行って、撮影すると、冷たいお茶を飲みながら言っていた。 「ゆめは、曲分からないだろうから、私がメモ取っておいたから、後はお願いね」 和美はそういうと、赤塚先輩の所に走って行った。 あの二人の関係は、元に戻ったのだろうか? あんな事が無かったかのように、笑顔で話している。 夜にでも和美に聞いてみよう。 そう思った。 スタッフに呼ばれ、先輩と隣の楽屋に移動する。 メイクをしてもらったり、着替えたり、タバコを吸っていたりと、別々の時間を過ごしている4人。 もうすぐ開場の時間。 ファンの人達が、客席に入ってくるんだ。 あそこの席が、すべて埋まると思うと、私まで緊張してきた。
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