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「ゆめーー」
和美が入ってくる。
「っあーーー！
翔さん、なんでゆめを泣かしてるんですかーーー」
「あ、ごめんね」
和美がズカズカ歩み寄ってくる。
先生はそんな和美に、謝った。
「ごめんねじゃないです！」
和美が言う。
「泣かせるつもりじゃなかったんだけどね・・・。
泣き止まないし、後よろしくね」
先生はそう言うと、部屋から出て行った。
「もーーーー！！！」
和美がドアに向かってほえた。
先生が座っていた所に座る和美。
「ゆめ、何されたの？」
優しく問いかけてくる。
私は横に首を振った。
「何もされてないの？」
私は頷いた。
「じゃあ、なんで泣いてるの？」
「・・・・」
なんで泣いてるのか、自分でも分からない。
先生に意地悪を言われたから？
それとも、先生が優しくしてくれたから？
ううん、先生とまた離れちゃうから？
どれが原因なのか、分からないんだ。
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