契約

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「涙・・・止まった・・・」 私は、テーブルの上のティッシュで顔を拭く。 はぁ~~~。 大きく息を吐いて、謝った。 「自分でも、なんで泣いてるか分からなくて・・・ごめんね。 あ、先生にも謝りに行って来なきゃ」 私は立ち上がった。 「翔さんと、何があったの?」 和美が聞いてきた。 「私がバカで、イジメられて、それで泣いたら止まらなくなった」 「ゆめのおバカは、前からじゃん」 和美が言った。 そうハッキリと言わなくても・・・ 「あ、バカだからだよ! だから、自分で泣いてる理由も分かんなかったんだ」 一人で納得する。 「でも、泣いたらスッキリした!! よし、帰ろう!!」 「その前に、謝りに行くんじゃないの?」 赤塚先輩に言われ、急いで先生の所に向かった。
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