不意打ち

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会場の周りのファンが少なくなると、旅館に戻った。 今日は、スタッフさん達も一緒に、食事という名の打ち上げをする。 大きな宴会場には、バイキング形式に料理が並べられていて、座卓がいくつか設置されている。 飲むと食べない人が居るから、この形にしてもらったらしい。 私は和美と一緒に料理から一番近い所に座った。 今日の料理も豪華!! 「お腹ペコペコだよ~」 「私も、お腹の中に蛙が居るみたい」 いい匂いがして、もっとお腹が減ってくる。 副社長さんの長く有難いお言葉の後、乾杯になった。 「行くよ!!」 和美は私の手を引っ張って、料理の場所に行く。 「料理は逃げないよ・・・」 「逃げなくても、無くなる!」 和美は、好きな物を皿に山盛りにする。 「そんなに食べるの?」 「もちろん!! おかわりもしなきゃ!」 和美の胃はとてつもなく、大きい事が分かった。 私はマイペースで選ぶ。 優柔不断だったりする。 どれも食べたい。 だけど、一番端にあるデザートも食べたい。 和美は、一人黙々と食べている。 「よし、私も負けないくらい沢山食べてやる!!」 お皿に一つずつ、何種類も料理を並べた。 そして、もとの場所に戻った。
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