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もう、駄目だと思った。
怒鳴っている谷さんに激しく揺さぶられて、目から涙が流れる。
意識が薄れていく。
私、ここで終わりかもしれない。
そんな事が頭を過ぎった。
先生、高村先輩、和美、赤塚先輩、くりちゃん、バイトの仲間達・・・。
一人一人の顔が思い浮かんだ。
そこで意識が途切れた。
ハッとして目を開けた。
誰も居ない部屋で、一人で寝ていたみたい。
あれ、助かったの?
私は、みんなの居る宴会場に行く。
あ、みんな居るじゃん。
「まだ寝ないの?」
私は先生の近くに行って、聞いてみる。
・・・・あれ?
シカト?
「ねえ、先輩聞いてる?」
高村先輩も何も答えない。
・・・おかしくない?
私の事、もしかして見えてない?
私は急に不安になった。
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