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「夢叶!?」
「おい!!」
先生と高村先輩の声がする。
私は目を開けた。
先生と先輩の顔が目の前に見える。
あれ・・・二人とも私服。
「大丈夫か?」
先生が言った。
私の頭がついていかない。
私、どこにいるの?
お葬式は?
体が重くて、私は再び目を閉じた。
「夢叶?」
先生に呼びかけられ、また目を開ける。
やっぱり私服の二人。
夢を見てたの?
それとも、これが夢なの?
どれが現実で、どれが夢か分からなくなった。
「これは・・・夢?」
「夢じゃない!」
先輩が言った。
そっか、夢じゃないんだ。
私、助かったんだ・・・。
目を閉じると、涙がこぼれた。
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