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眩しくて目を開けた。
右手が重くて横を向くと、和美が気持ち良さそうに眠っている。
和美が私の手を握っているんだ。
顔を少し上げて、和美の隣を見てみても、誰も居ない。
この部屋には二人だけだった。
耳を澄ましても、隣の部屋からも音は聞こえない。
聞こえるのは、和美の寝息だけ。
私は体を起こし、携帯で時間を確認すると、もうお昼近くだった。
何かが飲みたくて、隣の部屋に行く。
「あ・・・」
誰も居ないと思っていたのに、先生と先輩二人が居た。
しかも、3人とも眠っている。
私は音をたてないように部屋から出た。
無性にコーヒーが飲みたくなったから、自販機に向かった。
今日も快晴で、太陽が眩しい。
窓から見える青空を見るために立ち止まった。
「ゆめちゃん!!」
少しして、くりちゃんの声がして、いきなり抱きつかれる。
石鹸の良い香りに包まれた。
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