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「もー、心配したんだよ!?」
くりちゃんが、力強く抱き締めてくる。
「ごめんね」
私は謝った。
なかなか放してくれないくりちゃん。
「いつまで、こうしてるつもりですか?」
「うーん、もう少し」
くりちゃんがそう答えた。
くりちゃんは、カワイイ系。
なんか、犬みたいだし、抱きつかれても、別に抵抗はない。
昔は、女の子だって思っていたしね。
「あの・・・喉が渇いてるんですけど」
私が言うと、ようやく離れてくれた。
くりちゃんが奢ってくれて、二人で近くの椅子に座って飲む。
「もう、大丈夫?」
「うん、いっぱい寝たら大丈夫だよ」
「なら良かった」
くりちゃんが笑顔で言う。
その笑顔が眩しく見えた。
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