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「俺を男として見なかった罰」
くりちゃんが言った。
「言っとくけど、誰にでもするわけじゃないから。
ゆめちゃんだからキスしたって事、忘れないでいてよ」
「キス?」
私より、先に反応した声。
「ゲッ!!!!!
光輝先輩!?」
くりちゃんの焦った声。
先輩に聞かれてしまった!
これって、もしかして・・・ピンチですか?
「栗原、キスってなに?」
先輩の低い声。
恐ろしくて、先輩の事が見れない。
「いやあ・・・あの・・・その・・・」
くりちゃんは、答えに困っている様子。
私は固まったまま、動けない。
「あれ、お前って彼女居たような気がするけど、気のせいだっけ?」
先輩が少しずつ歩み寄ってくる。
くりちゃんの目の前に来ると、
ガン!!!
力強く壁に手を突く先輩。
私の体がビクついた。
「栗原、お前ナメた事してんじゃねえぞ!?」
せ、せ、先輩が・・・キレてる。
ヒーーーーーッ!!!
私は心の中で悲鳴をあげた。
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