不意打ち

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「こ、光輝、先輩、あの・・・」 しどろもどろのくりちゃん。 「なんだよ、はっきり言えよ」 かなりの迫力のようで、くりちゃんは怯えきっている。 私はいまだに動けずにいた。 キスしたのは事実だし。 でも、不意打ちすぎたし。 フォロー・・・したらいいの? どうしたらいいの? 「せ・・・先輩・・・」 私は説明しようと先輩を呼んだ。 「あんたは黙ってろ!」 あえなく撃沈。 チーーーン。 そんな音が聞こえた気がする。 「光輝、なにやってんの?」 赤塚先輩の声。 救世主様ーーーー! 私は涙目で赤塚先輩を見た。 「わっ、ゆめちゃんどうしたの?」 「先輩~」 「なになに?」 赤塚先輩が私の前にしゃがみこんだ。 でも、キスされたなんて言えないよね・・・。 私は、視線と一緒に頭も下に向けた。
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