不意打ち

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「はっきり言ってみろよ!!」 「光輝、怒鳴んなって。 ゆめちゃん、怖がってるだろ」 あれ・・・赤塚先輩。 今日の赤塚先輩はとっても優しい気がする。 和美との事があってから、なんとなく距離があったような気がしたのに。 「ここで言うか、翔さんの前で言うか、選択権は2択だ」 先生の名前が出て、落ち込む。 先生になんて言えばいいんだろう・・・。 「光輝は、なんで怒ってんの?」 赤塚先輩が聞いた。 「俺が、ゆめちゃんにキスしたから」 くりちゃんが言った。 「うわっ、マジで!? それはダメでしょ・・・」 赤塚先輩が言った。 「先輩・・・私どうしたらいいでしょうか?」 困って、赤塚先輩に聞いてみる。 「じゃあ、俺が消毒してやろうか?」 赤塚先輩が、とてつもない事を言い出した。 「裕太、お前もぶっ殺すよ?」 赤塚先輩は笑っていながら、 「本気にすんなって」 そう言って、立ち上がった。 赤塚先輩・・・今の冗談は、ダメだと思います。
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