不意打ち

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「もう、戻っていいですか?」 赤塚先輩に聞いてみる。 逃げたい気もする。 「光輝を野放しにしちゃ駄目だと思うけど・・・なんとかなるでしょ」 私は首を傾げる。 赤塚先輩の日本語がおかしい気がする。 「光輝、顔以外ならOKだ!」 赤塚先輩は、親指を立てて言った。 高村先輩が前に言ってた台詞。 ほんと、それでいいのか? いや、ダメでしょ! 「先輩も、帰ろうよ」 高村先輩に呼びかける。 「先行ってて」 先輩はくりちゃんを見たまま言った。 「暴力反対!!!」 「バレなきゃ大丈夫」 なぜか、赤塚先輩が答えた。 「もういいです・・・。 勝手にしてください」 赤塚先輩は救世主じゃなかったのが分かった。 私は一人で部屋に戻ることにした。 「ゆめちゃん、置いてかないでよ」 赤塚先輩が言ったので、私は振り向いて告げた。 「一人で戻るので、ついて来ないでください!!」 そして、飲みかけのコーヒーを持って歩き出した。
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