不意打ち

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「そんな可愛い顔してると、襲うぞ、こら」 先生が私の鼻を摘んで言った。 私はフルフルと小さく首を横に振る。 そんな私を見て、フッと笑う先生。 「隙がありすぎるんだよ。 今度、誰かにキスされたら、お仕置きだからな!」 先生に言われ、コクンコクンと頷いた。 先生は笑う。 それより、早く鼻から手を離してください。 ガラッという音がした。 後ろの戸が開いて、 「なにしてんですか?」 と、赤塚先輩の声。 先生は、ようやく鼻から手を離してくれた。 「取れるかと思った・・・」 鼻を押さえて私が言った。 「取ってやろうか?」 先生が言うから、私は一生懸命断った。 先生は笑いながら、中に入って行った。 もう、意地悪!! 心の中で先生に言った。 私も中に入り、3人も続けて中に入る。 テーブルを囲み、全員が座った。
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