携帯

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先輩二人と、和美が居る。 「ゆめ、圭太さん・・・」 和美が何かを伝えようとしたけど、私は隣の部屋に入った。 先生も入って来て、襖を閉めた。 「夢叶、ちょっと座って」 先生が座り、私は先生に背中を向けて座った。 すると、先生は私の前に座り直した。 「圭太と何かあった?」 「何も無いです」 「じゃあ、何か言われた?」 「言われてないです」 私の視線は、先生の胸元。 目を合わさなかった。 「じゃあ、誰と何があったか話して」 先生は優しく言った。 私の不機嫌のわけを知りたいのかもしれない。 心配してるのだろうか。 でも、私は何も答えなかった。 「夢叶?」 先生が私を呼ぶ。 私の心が、何かを言うのも、誰かと居るのも拒否してる気がした。 私は、絶対に口を開かなかった。 先生の視線を感じる。 暫くして、先生が携帯を出して電話をする。 「いいから早く来い!!」 かなりキツイ口調。 たぶん、相手は圭太さん。 先生は携帯をしまい、その人が来るのを待った。
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