1095人が本棚に入れています
本棚に追加
先輩二人と、和美が居る。
「ゆめ、圭太さん・・・」
和美が何かを伝えようとしたけど、私は隣の部屋に入った。
先生も入って来て、襖を閉めた。
「夢叶、ちょっと座って」
先生が座り、私は先生に背中を向けて座った。
すると、先生は私の前に座り直した。
「圭太と何かあった?」
「何も無いです」
「じゃあ、何か言われた?」
「言われてないです」
私の視線は、先生の胸元。
目を合わさなかった。
「じゃあ、誰と何があったか話して」
先生は優しく言った。
私の不機嫌のわけを知りたいのかもしれない。
心配してるのだろうか。
でも、私は何も答えなかった。
「夢叶?」
先生が私を呼ぶ。
私の心が、何かを言うのも、誰かと居るのも拒否してる気がした。
私は、絶対に口を開かなかった。
先生の視線を感じる。
暫くして、先生が携帯を出して電話をする。
「いいから早く来い!!」
かなりキツイ口調。
たぶん、相手は圭太さん。
先生は携帯をしまい、その人が来るのを待った。
最初のコメントを投稿しよう!