携帯

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数分後。 「これは何のボタン?」 先生に質問される。 「アプリ」 「正解!」 「あの・・・アプリって何ですか?」 「そこから教えるのか!?」 「・・・すいません」 先生はため息をついた。 「ほんとに機械音痴を超えたヤツなんだな」 私は機械音痴を越えたらしい。 「それ、凄いね!!」 「褒めてないからな」 「・・・はい」 先生に睨まれた。 「機械音痴なんだ」 高村先輩が言った。 「高村、お前変われ」 先生が諦めたらしい。 「やっぱり馬鹿なんだ」 先輩は、私に痛恨の一撃をくれる。 「先輩には教えてもらいません! 一人でなんとかします!」 「高村、せっかく機嫌直ったのに、ズバッとほんとの事言うなよ」 先生まで・・・。 私はどうせバカですよ!! 説明書を持ち、隣の部屋に入って、襖を強く閉めた。
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