携帯

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説明書には、文字文字文字! 無理ーーー! 頭が痛かったのが、もっと痛くなった。 布団に横になり、携帯を構ってみる。 電話帳0件。 当たり前か。 すると、電話が鳴る。 誰だか分からない。 「煩い!!」 私は隣の部屋に聞こえるように叫ぶと、コールが止まった。 向こうにいる誰かがかけた事は分かっている。 すると、襖が開いて赤塚先輩が入って来た。 「機嫌、直す気無いから出てってください」 私が言うと、先輩はあっさり出て行った。 どうせ、先生に言われてきたのだろう。 可哀想な先輩。 次は和美が来た。 「ね、ジュース買いに行かない?」 「へ?」 気の抜けた和美の返事。 「行こ!!」 炭酸が飲みたい! 財布を持つと、和美と手を繋いで自販機に向かった。 「和美には八つ当たりしないから安心してよ」 そう言うと、和美はホッとしたようだ。 喜怒哀楽が激しくてごめんなさい。
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