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「夢叶、携帯貸して」
先生に言われて、携帯を渡す。
「もう一個も」
二つの携帯を構う先生。
数分後、みんなの携帯のメール音が鳴った。
「よし、電話帳移したし、みんなにメールも送っておいた。
これでこっちの携帯も使えるだろ」
先生が携帯を返してくれた。
「・・・ありがとう」
先生を尊敬の眼差しで見る。
「これくらい、自分で出来るようになろうな」
「・・・はい」
先生は笑顔をくれた。
ドキンと心臓が高鳴った。
「翔、飯だって。
宴会場に集合な」
広人さんが顔を覗かせて言いに来た。
「社長も居るの?」
「居る」
「やっぱり?
行きたくねーー!!」
先生が天を仰ぐ。
そんなに嫌なのかな?
「強制だからよろしく!」
そう言うと、出て行った。
「マジだーーー!?」
先生はほんとに嫌そう。
おかしくて笑ってしまった。
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