社長

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「明日、用事が済んだら電話して」 先輩が言った。 「・・・はい」 「待ってるから」 先輩はそう言うと、部屋から出て行った。 涙が止まらない。 私は、丸まって涙を流した。 今、私に一番必要なのは誰? 自分に問いかける。 先生? 先輩? どっちを選べばいいのか、分からなくなってきた。 どうすればいいの? 二人を思い浮べて、自分で考えてみる。 私の心の中に入って来た先輩という存在。 お母さんは、こんな時、なんて言ってくれるだろう。 自分で考えなさい! そう言われるのかな? それとも、ヒントをくれるのかな? 私は、疲れて自分の手を握ったまま眠りについた。
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