社長

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朝になり、和美に起こされる。 「ゆめ、起きてよ~」 「う~~~ん」 私は体を起こす。 「おはよ!!」 「お・・・はよ」 私の布団以外、綺麗に片付いている。 「朝ごはん食べたら出発だってよ」 「えーーー、眠いんだけど」 「翔さんが言ってるの。 温泉入って来ようよ」 先生、もう仕事に戻るのか。 それじゃあ、仕方ないか。 私は寝ぼけ眼で温泉に向かう。 露天風呂に直行。 夢のような生活は終わるんだ。 「あー、明日から学校か・・・」 「いや、今日でしょ」 私のぼやきに、和美が言った。 「えーーっ、今日からなの?」 「社長さんが、私たちが長期で休んでた理由を話しに行くんだって」 「マジですか? そこまでするんだ・・・凄い!」 「仕事の手伝いしたから、それを伝えに行くんだって」 「そっか」 私はお湯で顔を洗う。 「今日は忙しい一日になりそう」 私は気合を入れる為に頬を叩いた。 「今日、遅くなるから、赤塚先輩と居てね。 心配だから」 「了解!!」 先輩と和美の仲が、元に戻るといいな・・・。 淡い期待を抱いていた。
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