1095人が本棚に入れています
本棚に追加
朝になり、和美に起こされる。
「ゆめ、起きてよ~」
「う~~~ん」
私は体を起こす。
「おはよ!!」
「お・・・はよ」
私の布団以外、綺麗に片付いている。
「朝ごはん食べたら出発だってよ」
「えーーー、眠いんだけど」
「翔さんが言ってるの。
温泉入って来ようよ」
先生、もう仕事に戻るのか。
それじゃあ、仕方ないか。
私は寝ぼけ眼で温泉に向かう。
露天風呂に直行。
夢のような生活は終わるんだ。
「あー、明日から学校か・・・」
「いや、今日でしょ」
私のぼやきに、和美が言った。
「えーーっ、今日からなの?」
「社長さんが、私たちが長期で休んでた理由を話しに行くんだって」
「マジですか?
そこまでするんだ・・・凄い!」
「仕事の手伝いしたから、それを伝えに行くんだって」
「そっか」
私はお湯で顔を洗う。
「今日は忙しい一日になりそう」
私は気合を入れる為に頬を叩いた。
「今日、遅くなるから、赤塚先輩と居てね。
心配だから」
「了解!!」
先輩と和美の仲が、元に戻るといいな・・・。
淡い期待を抱いていた。
最初のコメントを投稿しよう!