社長

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後ろの三人は、旅の思い出の話しをしている。 先生は運転中。 私は・・・夢の中。 だって・・・眠いんだもん。 何回か起きるけど、やっぱり眠いから、また寝る。 運転してる人の隣で大爆睡って、一番ダメなパターンだよね。 気付くと、高速を下りる所だった。 赤塚先輩、和美、高村先輩の順番で家に行ってもらう事になった。 制服に着替えて、和美は荷物も持ってくる。 そして、高村先輩の家で、私も着替えて準備完了。 「間に合う?」 先生が聞いてくる。 「ギリギリかな」 高村先輩が答えた。 「社長達と、面白い事考えてるから楽しみにしてて」 先生の目がキラキラしてる。 また、とんでもない事を考えているみたいだよ・・・。 次は何を考えているんだ? 先生は校門の前で車を停めた。 「いや、ここはヤバイでしょ?」 私が言うと、なんとかなる!! と、先生。 急いで下りて、車を見送った。 突き刺さる、他の生徒の視線。 そりゃ、高級車から4人で降りれば、目立つでしょ。 「遅刻するぞ」 高村先輩に言われ、我に返る。 「あー、嫌だ・・・休みたい」 私のぼやきに、 「学校目の前だよ?」 と、和美。 「だって、家そこだし」 「却下!!」 先輩と和美に腕を掴まれ、引き摺られるように学校に入った。
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