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「気づくの遅っ」
和美がケラケラ笑っている。
赤塚先輩はバスケ部のエースで、すごい人気がある事くらいは知っていた。
顔を見るのは初めてで、
「和美の友達の立花です。
和美はすごくいい子なので、末永くよろしくお願いします」
正座して、先輩の手を両手で握り締めて、深々と頭を下げる。
「あんたは私の母親かよ」
お腹を抱えて笑う和美。
「名札見れば苗字分かるから、自己紹介はフルネームでお願いします」
赤塚先輩にも突っ込まれるしまつ。
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