‡第一章‡

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「いつからバレていた。」 口まで布を引っ張り上げ、まるで忍者のような格好… …同業者、みたいなもんか!? コイツ、まさか…監察方の山…山… …山下? …なんか違うな… 山中…? 「いつからって…土方が襖開けた瞬間から。そっから廊下歩いて、次の部屋入って…ってずっといたでしょ?」 首を傾げて、疑問口調だが確信がある言い方。 「お前は、何者だ?」 細い目を吊り上げ、真っ直ぐ見つめてくる。 …人切りにしては、まともな目だな。 …だが、絶望を知らない目だ… 夜蝶は山中(もはや確定。)を見返しながらそっと、口を開いた。 .
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