夢の崩壊

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亮助はさっき話してた人についた。 「実力の違い見せてやるよ。女たらしが」 「ハッ、言ってろ」 そして相手が攻めてきた。 「んな遅ぇドライブで抜けるわけねぇだろ!!」 パシンッ!! 亮助は相手のボールをカットした。 「ハハハッ!!ざまぁ!!」 そのまま亮助は一直線にゴールまで向かった。 ダダダダダッ!! 亮助がシュートしようとした時だった。 後ろからあの相手が来た。 そして空中で後ろから突撃した。 「んなっ!!」 ガシャーン!!! 亮助は勢いよく観客席に突っ込んだ。 「亮助!!」 私はすぐ亮助の下へ駆け寄った。 続いてチームメイトや監督も。 亮助は頭から血を流して気絶していた。 「亮助!!亮助!!」 みんなが呼ぶ声にも亮助は反応しなかった。 「テメェ!!!」 チームメイトの高瀬勇次(たかせゆうじ)が亮助を突き飛ばした相手に殴りかかろうとした。 「やめろ!!!」 だが、監督がそれを素早く止めた。 「君、わざとじゃないね?」 監督が聞く。 「当たり前ですよ。ちょっと熱くなっただけです。けど、この程度でぶっ飛ぶとは思いませんでしたけど」 相手は笑みをこぼしながら言った。
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