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外に出ると、ミラとジュードのリリアルオーブが光っていた。
二人は会話を始めるが、アウフ自身リリアルオーブなどは持っていない。
必要がないのだ。
微精霊たちと直接対話ができ、力を借り精霊術をつかうためである。
会話が終わったのを聞きミラの目的地である場所に行く。
アウフは個々の研究員だったので構造は頭に入っているためすぐにたどり着けた。
途中軍の人間には襲われかけたが。
そして、ある部屋にはいると、そこには黒匣<ジン>があった。
「何これ……」
ジュードが驚いたようにつぶやく。
それにすぐにアウフが答える。
「これが、黒匣<ジン>だよ。
たしか、名前はクルスニクの槍。
創世記の賢者の名前だよ。
ミラ、これを壊すんだろ?
そんなこと本当に出来……
っ!?」
出来るのかと聞こうとしたときにミラはいきなり精霊術の展開を始める。
その行動に驚き、アウフは声を失い、ジュードはちょ、どうしたの!と叫んだ。
そんな言動を聞いてもないようにミラは続ける。
「ふん。クルスニクを冠するとは。
これが人の皮肉というものか
やるぞ。
人と精霊に害為すこれを破壊する!」
ミラ言い終わると同時に精霊術が完成し、イフリート・ウンディーネ・シルフ・ノームが召喚される。
それに、アウフは声も出ずに驚いていた。
「彼らが四大精霊……。
ミラは本当に精霊マクスウェル……?!」
ジュードももちろん驚いていた。
さらにミラは気合を入れなおす。
「はあああっ!」
その声と同時に四大精霊はクルスニクの槍の上に向かっていく。
そして、四代精霊大きな精霊陣を展開する。
ジュードは驚き、後ずさるのを見ながらアウフは考えていた。
(微精霊の声が減ったのはこれ<ジン>のせいか。
ならば……。)
「ミラ、俺も手伝うぜ!」
そう言い、アウフは精霊術を展開させる。
どうやら、味方の精霊術を強くする術のようだ。
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