ep1.イル・ファン

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二人が精霊術を展開しているとき、クルスニクの槍の操縦ボタンが叩きつけられた。 その音した場所をジュードは見る。 「あっ!君はさっきの!?」 するとそこにはアグリアがいた。 「許さない……! うっざいんだよ……!」 そう言い放ち、アグリアは何かを打ち込み始める。 すると、すぐにクルスニクの槍が発動を始め、マナを吸い込み始めた。 「なっ!?」 「うっく……! マナが……抜け、る……」 「バカもの!正気か? お前も、ただではすまないぞ!」 上からアウフ、ジュード、ミラがそれぞれいう。 ミラは、アグリアに対して言っている。 「アハ、アハハハ! 苦しめ……し、死んじゃえー!!」 それに対してアグリアは狂ったように叫ぶ。 そしてそのまま倒れた。 「霊力野<ゲート>に直接作用してるんだ……」 ジュードが冷静に言っている隣でドサリ何かが倒れる音がした。 倒れたのはアウフだった。 顔は苦痛にゆがみ心臓のほうを抑えている。 さっきアグリアと戦っていた部屋でずっと、マナが吸収されていたのだから当然といえば当然なのだが。 それで、マナが吸収されていた(ハウス教授よりも前から)のにもかかわらず、オレンジグミだけでここまで来て、そして、精霊術の展開に加え、またマナが吸われている。 倒れるだけで、まだましなほうだ。 死ななかったのはマナの量が通常よりもかなり多いのだろう。 「っ!アウフ!? 死んでないよね!?」 ジュードが心配そうにアウフを見つめるも、ジュード自身マナが吸い取られているのできつそうだ。 ミラも驚きはしたが、すぐに自分の目的を思い出す。 「すこし、予定と、変わったが…… いささかも問題は……ない!」 そう言いながら、前へ前へと前進していくミラ それをみてジュードは驚いていた。
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