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二人が精霊術を展開しているとき、クルスニクの槍の操縦ボタンが叩きつけられた。
その音した場所をジュードは見る。
「あっ!君はさっきの!?」
するとそこにはアグリアがいた。
「許さない……!
うっざいんだよ……!」
そう言い放ち、アグリアは何かを打ち込み始める。
すると、すぐにクルスニクの槍が発動を始め、マナを吸い込み始めた。
「なっ!?」
「うっく……!
マナが……抜け、る……」
「バカもの!正気か?
お前も、ただではすまないぞ!」
上からアウフ、ジュード、ミラがそれぞれいう。
ミラは、アグリアに対して言っている。
「アハ、アハハハ!
苦しめ……し、死んじゃえー!!」
それに対してアグリアは狂ったように叫ぶ。
そしてそのまま倒れた。
「霊力野<ゲート>に直接作用してるんだ……」
ジュードが冷静に言っている隣でドサリ何かが倒れる音がした。
倒れたのはアウフだった。
顔は苦痛にゆがみ心臓のほうを抑えている。
さっきアグリアと戦っていた部屋でずっと、マナが吸収されていたのだから当然といえば当然なのだが。
それで、マナが吸収されていた(ハウス教授よりも前から)のにもかかわらず、オレンジグミだけでここまで来て、そして、精霊術の展開に加え、またマナが吸われている。
倒れるだけで、まだましなほうだ。
死ななかったのはマナの量が通常よりもかなり多いのだろう。
「っ!アウフ!?
死んでないよね!?」
ジュードが心配そうにアウフを見つめるも、ジュード自身マナが吸い取られているのできつそうだ。
ミラも驚きはしたが、すぐに自分の目的を思い出す。
「すこし、予定と、変わったが……
いささかも問題は……ない!」
そう言いながら、前へ前へと前進していくミラ
それをみてジュードは驚いていた。
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