ep1.イル・ファン

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「おいおい、侵入者ってあんたなの?」 最近になってようやく聞きなれた声に目を覚ます。 俺は何をやってたんだろう。 そんな疑問が頭をよぎる。 確か、なにか、マナを少し取り出すとかで、カプセルみたいなものに入って… そこから…寝たのか? ゆっくりとアウフは頭を回転しはじめた。 そんな中カプセルの外では会話が続いていた。 「見ちゃったんだ?」 少し聞きなれた声…確か、名前はアグリアといっただろうか。 アグリアが目の前の少年に言い放った。 「なんなのここ!?教授はどうして!?」 その声にはっとしてアウフは少年に振り向いた。 そこには、数年ぶりに聞いた義弟の…ジュードの姿があった。 どうゆう状況なのかアウフは必死に考えるも思いつかない。 頭がついていかないのにもかかわらず、会話は進んでいく。 「アハ~」 アグリアが気味の悪い声を出しながら手すりに身をかかげた。 「君は……!」 ジュードは若干恐怖していた。 「その顔…!」 そんなジュードを喜ぶかのようにアグリアはいい、さらに続けた。 「たまんない 絶望していく人間って」 そういいながら、アグリアはジュードめがけて2階から飛び降りた。
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