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「おいおい、侵入者ってあんたなの?」
最近になってようやく聞きなれた声に目を覚ます。
俺は何をやってたんだろう。
そんな疑問が頭をよぎる。
確か、なにか、マナを少し取り出すとかで、カプセルみたいなものに入って…
そこから…寝たのか?
ゆっくりとアウフは頭を回転しはじめた。
そんな中カプセルの外では会話が続いていた。
「見ちゃったんだ?」
少し聞きなれた声…確か、名前はアグリアといっただろうか。
アグリアが目の前の少年に言い放った。
「なんなのここ!?教授はどうして!?」
その声にはっとしてアウフは少年に振り向いた。
そこには、数年ぶりに聞いた義弟の…ジュードの姿があった。
どうゆう状況なのかアウフは必死に考えるも思いつかない。
頭がついていかないのにもかかわらず、会話は進んでいく。
「アハ~」
アグリアが気味の悪い声を出しながら手すりに身をかかげた。
「君は……!」
ジュードは若干恐怖していた。
「その顔…!」
そんなジュードを喜ぶかのようにアグリアはいい、さらに続けた。
「たまんない
絶望していく人間って」
そういいながら、アグリアはジュードめがけて2階から飛び降りた。
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